無料フリースクールにいたる話

「みんな働くこと、稼ぐことに必死なので、10年後を考えて動こうとしている人、そんな人はいないんじゃないか?」SHIBUさんと何度となく繰り返した会話。

Shibuは元々週5日働いていました。でも子供さんが不安定になり、学校にいきづらくなったことから、会社を辞めて子供に寄り添う選択をしました。そして、週3日、少ない時間でもOKにしていたうちの会社にきました。

で、さらにそういった人を増やそうってなった時に気づいたのが「そんな人はいない。」という現実。で、働きたくても働けない人ってどんな人が多いかって考えたときに気づいたのが、Shibuのような不登校児を抱えた家庭、介護が必要な家庭、障がい者に寄り添わないといけない家庭だったりしたわけです。

フリースクールってなに?

年々不登校児って増えてるって話も多く聞いてて、そんな時そういう人たちはどうしてるの?って聞いたら「フリースクール」という言葉。

私はほぼ初耳でした。学校に通いたくても通えない子供たちを救う場所として、フリースクールというのが全国あちこちにできているそうです。2000年ごろから海外から輸入?してきたそうです。調べたら資格とかはとくに必要がないってことで。あっ、じゃぁうちもフリースクールしようかって。ただ、うちはデジタルしかできないから、デジタルを軸にしたフリースクールだったらできるんじゃないかなって。元々はデジタルを教える寺子屋をしようという構想はあったので、昼間はフリースクールにしようってなったんですね。

なんか簡単に決めてるようですがそうではないですよ(笑)。いろいろ調べて、リサーチしての話です。

最初の構想

だいたい一人月3万円ぐらいで、6人ぐらいきてくれたら、1ヵ月18万円。それだと一人専任者雇えるねって。儲けるつもりはなく、子どもに居場所をつくって、未来を与える事業だったりするので、それで十分かなって、そんな感じでした。

で、Shibuはいろんなところに視察にいったり、ヒアリングにいったり・・・。で、聞くと近くの子は通わないって事実を知るんですね。大阪市内で運営されているところは、近隣の子じゃなくて遠くから来ている子がほとんどだそうで。なぜなら学校に近いと友達に会うからということでした。

拭えない違和感

まず、最初の違和感はこれでした。 私たちは地場である河内山本エリアの子どもたちを救わなければいけないのに・・・そしてもうひとつの違和感。子どもの居場所をつくることが目的なのにお金をとるということです。 当たり前の行為なのかもしれません。場所や人件費がかかるわけなんで。でも、拭えない違和感だったんですね。それをShibuに話ししたところ、共感してもらった。そして調べていくうちに自分の住んでいる地域ではないところのフリースクールに通える子は、結論言葉を選ばずにいうと「裕福な子」が多かったことも原因です。じゃあなおさら、無料で地域にフリースクールをつくる意味ができたということで。

新しいビジネス立ち上げる話しているのに結局そういったことになるねって笑いあいました。

PAGE TOP